真空蒸着とは

真空蒸着とは、真空中で金属や金属酸化物などの成膜材料を加熱して、溶融・蒸発または昇華させて、基材や基板の表面に蒸発、昇華した粒子(原子・分子)を付着・堆積させて薄膜を形成する技術です。

① 前処理

素材に付着している油・不純物・その他の除去をする為にアルコール・溶剤等による素材の洗浄。

② アンダーコート塗装

光沢・肉持・密着性を良くするために素材及び用途に適したアンダーコートを塗装する。

  • 半自動型多軸回転塗装による作業。

  • スピンドル型自動塗装機による塗装作業。

③ 乾燥

素材及び塗料に適した条件(60℃~120℃×60分~120分)で乾燥機に入れ乾燥する。

④ 蒸着

被塗装(プラスチック・金属・ガラス・陶磁器等)を蒸着槽内(1~5×10-4 Torr)程度の高真空にして金属を加熱し蒸発させると、放射状に飛散して金属の薄膜を形成し、被塗物に金属感を付与させる。

⑤ トップコート塗装

用途に合わせて、蒸着面の保護及び着色の為、トップコートを塗装する。

  • レシプロ型自動塗装機による塗装作業。

  • 手吹きによる塗装作業。

⑥ 検品

  • アンダーコート塗装後の状態

  • 蒸着後の状態

  • トップコート塗装後の状態